木密エリア東京都は、独立行政法人都市再生機構(以下「UR」という。)と連携し、URの支援を受けながら、防災都市づくりを□進しています。URが実施する密集市街地改善のための手法の一つが「木密エリア不燃化促進事業」です。この事業は、URが密集市街地内の土地を機動的に取得し、多様な有効活用を図ることで、自治体が取り組む密集市街地の整備・改善を支援するものです。2013(平成25)年から事業を開始し、2025(令和7)年1月末時点で約160画地約26,000㎡を取得しており、うち約60画地約8,100㎡を道路整備に係る生活再建のための代替地や道路・公園用地等として活用し、密集市街地改善を□進しています。また、密集市街地改善に資する活用だけでなく、地域ニーズの把握や地域活動の誘発等を目的に、地域と連携したイベントなどを実証的に実施するなど、地域価値向上にも取り組んでいます。活用事例①:NPO法人や福祉事業者と連携した菜園運営・地域の声を聞きながら、地域価値向上に資する活用施策を検討・地域ニーズがあり、かつ、日常時と災害時のフェーズフリーの概念を構築しやすい「菜園」を、地域の福祉事業者や住民等と連携しながら実施活用事例②:すなぎんひろば【北砂三・四・五丁目地区(江東区)】・□災と商店街活性化を両輪で実現すべく、砂町□座商店街沿いに位置するUR保有地2画地を「すなぎんひろば」として、商店街振興組合と連携しながら24時□の□放管理を□期□継続実施活用事例③:大和町ふらっとデー【大和町地区(中野区)】・UR保有地を起点にした次のまちづくりの展□のきっかけとして、まちに求められる要素を実現・UR保有地を実□的に「ひろば×遊び場×カフェ」としてオープンし、地域店舗のテイクアウト販売やキッチンカーで弁当等を販売【渋谷区本町地区(渋谷区)】84公共施設用地道路・公園整備の代替地敷地整序、共同化のタネ地基本は権利者により老朽建築物除却補助を受けて除却多様な土地活用面整備等の転出先用地個別宅地を機動的に取得・道路残地・老朽建築物宅地等老朽建築物の除却従前居住者用賃貸住宅用地UR取得土地不燃化に寄与その他防災トピック⑦第1章(独)都市再生機構の機動的な土地取得とその活用
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