本地区は、品川区の南西部、東中延一丁目の面積約0.2haの区域で、東急池上線荏原中延駅から南東へ約50mに位置している。
東京都の防災都市づくり推進計画では「第7章整備地域・重点整備地域の整備」4 林試の森周辺・荏原地域に含まれ、重点整備地域に指定されている「東中延一・二丁目、中延二・三丁目及び西中延三丁目地区」は、街区の内側は4m未満の狭あい道路や行き止まり道路が多く、防災生活道路の整備を促進していく必要があるが、狭あい道路の整備が進まず、一定の耐火・準耐火要件を満たさない低層の老朽木造家屋が多くを占めている。
本事業では、老朽住宅の解消を進めるため、狭あい道路の拡幅整備を促進し、安全で快適な住環境の形成を目指し、耐火建築物の建設を期すると共に、前述の諸課題の抜本的解決を図るため、防災街区整備事業を施行する。これにより、本地区内外における特定防災機能の確保と、土地の合理的かつ健全な土地利用を図る。