本地区は、墨田区の北西部、東向島二丁目の面積約0.2ha の区域で、東武鉄道伊勢崎線及び亀戸線の曳舟駅から北西へ約140mに位置している。
東京都の防災都市づくり推進計画では「第7章 整備地域・重点整備地域の整備/24 墨田区北部・亀戸地域(整備地域)」の整備計画(整備プログラム)に位置付けられており、街区の内側は狭あい道路や行き止まり道路があり、防災生活道路の整備を促進していく必要があるが、狭あい道路の整備が進まず、一定の耐火・準耐火要件を満たさない低層の老朽木造家屋が多くを占めている。
本事業では、土地・建物の共同化により、災害時に危険性の高い木造密集市街地を解消するとともに、建物の不燃化及び耐震化並びに水戸街道拡幅部分での公共施設整備により、延焼遮断帯の形成及び緊急輸送道路の災害時通行機能の確保に貢献する。併せて、防火水槽を整備し、地域の防災性の向上を図る。
また、周辺道路の壁面後退により、歩行者環境の向上を図るとともに、沿道の緑化を通じて潤いを感じる景観形成を図る。さらに、良質な都市型住宅を整備することにより、安全で快適な住環境を形成するとともに、居住人口の増加を図る。