本地区は、品川区の⻄部、中延⼆丁⽬の⾯積約0.7haの区域で、東急池上線荏原中延駅の北⻄約250〜300mに位置する。本地区は、関東⼤震災の復興住宅として、旧同潤会により整備された⼾建地区で、⽊造⻑屋を含む⽊造住宅が密集している地区であり、都が推進する「⽊密地域不燃化10年プロジェクト」の不燃化特区先⾏実施地区である「東中延⼀・⼆丁⽬、中延⼆・三丁⽬地区」のコア事業と位置付けられている。
本地区は、狭あいな道路に⾯した狭⼩敷地上に建つ建物が多く、接道条件等の事情から個々での更新が進んでいないため、⽼朽化した建物が⾼密度に建て込んでおり、防災上極めて危険な地区であり地域全体の防災機能の向上や住環境整備を図る上で更新が望まれている。
本事業は、共同化を⾏い優れた防災性能を有する良質な都市型住宅を整備することで、合理的かつ健全な⼟地利⽤による⼟地の細分化及び狭あい道路の解消と居住機能の更新を図る。さらに、良質な歩⾏者空間や緑化空間等を整備し、都市環境の向上を図る。