本地区は品川区の⻄部、東急⼤井町線荏原町駅南⼝に隣接した約0.1haの地区で、東側の国道1号線、南側の環状7号線、⻄側の中原街道から、それぞれ約500mに位置する。狭あいな道路に⾯した狭⼩敷地上に、昭和20〜30年代に建設された⼩規模な⽼朽⽊造2階建て店舗併⽤住宅等建物が多く、更新が進んでいなかった。⾼密度に建て込んでいることから、防災上極めて危険な地区となっており、地域全体の防災機能の向上や環境整備を図る上で更新が望まれていた。
本事業では、当地区の⽕災⼜は地震発⽣時における延焼防⽌及び避難上の機能の改善により、密集市街地全体の防災性向上を図った。また、共同化を⾏い優れた防災性能を有する良質な商業施設、都市型住宅を整備することで、合理的かつ健全な⼟地利⽤による⼟地の細分化及び狭あい道路の解消と商業、居住機能の更新を図った。さらに、良質な歩⾏者空間や緑化空間等を整備し、都市環境の向上を図った。